健康生活

うつ病になったけど札幌で信頼できる心療内科の医師に出会えた話

Sasin TipchaiによるPixabayからの画像

以前にパソコンソフトメーカーの法人顧客対応の仕事をしていた時期に、ストレスをため込みすぎたのか片頭痛を発症し、それ以来毎年春になるとメンタルが不安定になっていた私。

具体的な症状としては、

  • 常に頭がボーッとして集中力がない
  • 何をするにもやる気がでない
  • それ程体を動か差ないときでも疲れや倦怠感を感じる
  • 人と会いたくない

というもの。

でもたいていは春が過ぎてしまえばまた元の精神状態に戻って、食いしん坊で風景や花々の写真を撮るのが大好きないつものおじさんに。

片頭痛は月に数度必ずやってくるのですが、それは頭痛外来で処方してもらった薬で対処できています。

でも・・・今年は春が終わってそろそろ元気になるかなーという時期になっても一向に回復しなかったんです。

むしろ症状がどんどん悪化していく一方。

  • 頭がボーッとすることに加えて文字を読んでも全然頭に入ってこない
  • 不眠が続いたり、逆に1日中寝たりということが交互に繰り返される
  • 気分が落ち込んで、死にたい消えてしまいたいと強く感じる
  • 食欲がなくなる
  • 人と会いたくない気持ちが強くなる
  • 大勢の人がいるところにいると恐怖感におそわれる
  • 少し動いただけで強い疲労感におそわれる

といった症状が出てきて、辛うじてなんどか仕事には行くもののそれ以外はずっと横になってボーッとしている状態に。

これがうつ病というものなのか、それともただ自分が怠け者になってしまったのかとすごく悩みましたが、とにかく一度心療内科で専門医に診てもらわなければと思いました。

うつの病院選びがこれほど難しいとは思わなかった

札幌市内を車で走っていると「〇〇メンタルクリニック」という看板を至るところで見掛けます。

以前は、こんなにメンタルクリニックがあるということは、札幌でも心を病んでいる人が多いんだなー程度に考えていました。

それで実際自分がメンタルクリニックや心療内科を受診すると決めたときには、歯医者を選ぶような軽い気持ちで家の近場の病院から検索し始めたんです。

実際我が家の近くにもメンタル系の病院が何軒も検索結果として出てきました。

それぞれの病院のホームページや各医師の紹介なんかを見ると、どの病院も高尚な理念や患者さんのことを一番に考えて云々といったすばらしい文言が並んでます。

どの病院もなかなか良さそうだな、と思ったのも束の間。

今ってネットで病院を検索すると飲食店の検索結果のように、実際にその病院を受診した人のレビューと総合評価の点数なんかの情報がたくさん出てきますよね。

そういうレビュー情報を見て驚いたのは、ほとんどの心療内科やメンタルクリニックに低評価がつけられ、患者として通った人たちの辛辣なレビューの多いこと多いこと・・・

そういったレビューをざっくりまとめるとすると、

  • 医師が患者の話をきちんと聞いてくれない
  • 医師に症状を訴えてもわかってくれない、受けとめてくれない
  • 処方された薬でかえって症状が悪化した
  • 医師やスタッフの態度が冷淡

といったところでしょうか。

家の近所から探して札幌中のメンタルクリニックの情報を検索しても、だいたい似たりよったりの評価。

中には「病気がよくなったよありがとー」的なレビューもちらほらありますが、それはほんの一部であとは怨みつらみに満ちたレビューの羅列です。

もちろんネットの情報すべてを鵜呑みにはできません。

でも精神的にかなり参っている時に調べたので、今まで他の診療科と同じように考えていた心療内科やメンタルクリニックがものすごく恐ろしい場所のように思えてとても不安な気持ちになってしまいました。

結局知人が通っている病院へ行くことに

すっかりメンタルクリニック恐怖症になってしまった私ですが、かといってこのままどこにも行かないわけにもいきません。

そんなときに知人の娘さんが長年うつ症状でいくつかの病院に通院されてきたということで、妻がその知人から色々と今通っている病院の情報を聞いてきてくれました。

知人の娘さんは今通院しているメンタルクリニックの先生に薬を変えてもらってから随分症状が和らいだということです。

また、その先生は患者の話をじっくりと聞いてくれるやさしい先生とのこと。

その話を聞いて、もうその先生しかいない!ということで私も同じ先生に診てもらうことにしました。

西町の三浦メンタルクリニック

その病院は札幌市西区西町にある、三浦メンタルクリニック

知人がいい先生だと教えてくれたのは院長の三浦先生

初診患者は電話での診療予約が必要

三浦メンタルクリニックでは初診患者は電話予約のみ受け付けてくれます。

突然来院しても予約患者でいっぱいなので診てもらえません。

今の私は電話をするのにもものすごくエネルギーが必要なので、初めは妻に電話をかけてもらったのですが、初診診療予約の電話は患者本人からしてほしいとのこと。

それで緊張しつつも心の力を振り絞って私本人が電話をかけました。

すると三浦先生の診療予約は1ヶ月先までいっぱいとのこと。

1ヶ月も先か~と思いながらも、もう三浦先生に診てもらうしかないと決めていたので、1ヶ月後の予約を入れました。

その電話では、1度の診察で終わることはないので継続して通う必要があることと、予約時間に来院しても診察まで最長5時間ほど待つ場合があるということを説明され、それでも予約をするかと念を押されました。

最後に現在の私の症状を尋ねられたのでできるだけ詳細にお伝えしました。

ちなみに、電話対応の女性は終始事務的な口調でした。

健康な時には何でもないちょっとした電話でも、心の疲れたこの時の状態ではとっても疲れてしまいました。

初診患者は診察前に精神保健福祉士によるヒアリングがある

それから1ヶ月間症状はまったく回復せず、一日一日をなんとかやり過ごしていきました。

そしていよいよ診察の日。

私にとっては人生で初めての心療内科の受診でとっても緊張しました。

受付後30分ほどして精神保健福祉士の女性に個室に通され、現在の症状の詳細な聴き取りがありました。

このあとの医師の診察の補助情報となるのでしょう。

私が話すあらゆることが精神保健福祉士によってメモされていきます。

私を担当してくれた精神保健福祉士の若い女性は凛とした態度でテキパキお話しする感じの方。

そして常に無表情で結構早口で次々と質問をされるので、頭と心がすっかり弱っている私とってこのヒアリングの時間はとてもストレスを感じるきついものでした。

15分ぐらいの聴き取りでしたけど、すごく疲ちゃった。

その後いったん待合室に戻って2時間半くらい待ったでしょうか。

ようやく私の名前が呼ばれて妻と一緒に診察室に入ります。

じっくりと話を聴いてくださる三浦先生

初めての心療内科医の診察にとても緊張してドキドキ。

診察室に入ると三浦先生がやさしい微笑みで私たち夫婦を迎えてくださいました。

穏やかで温厚な雰囲気の三浦先生のたたずまいに私はすこし安心しました。

車椅子に座ってらっしゃるのは足が不自由なのかな。

ホームページの医師経歴欄には昭和18年生まれとあったので、70代後半なんですね。

三浦先生は事前のヒアリングのメモを見ながら、私の現在の症状について改めて質問されていきます。

その口調は常に穏やかでゆっくりとしていてさらに私の緊張がほぐれていきます。

私が先生に自分のことを話すときには、穏やかな表情のまま、うん、うん、とうなずきながらじっくりと耳を傾けてくださいます。

これまで3回診察していただきましたが、こちらの話を遮るということはまったくありません。

私がいろいろとりとめなく話してしまうときもあるのですが、三浦先生は、「そうだねぇ」「うん、うん、そうなんだねぇ」と必ずまず受けとめてくださいます。

私の話の中で確認なさりたい点があるときは「それは~ということなのかな?」としっかりこちらの気持ちを理解しよう努めておられることがひしひしと伝わってきます。

もうそうして先生にゆっくりと感情移入しながら話を聞いていただけたというだけで、なんだか感動して涙が出そうになりました。

その後血圧を計りましたが、その血圧計は血圧以外にも色々なことがわかる装置のようで、先生はその装置から色々な数値やグラフが印字された紙をプリントアウトして見せてくれました。

そしてそれぞれの数値やグラフの意味をゆっくりと説明してくださいます。

その説明からは、現状の私は少しのことで不安や緊張を感じやすい精神状態であること、人との接触が特にそうした状態を引き起こしやすいことがわかりました。

その後、うつの症状についてさらに詳細な問診がありました。

最後に診断として、

重症ではないが継続的なうつ状態と対人恐怖症の症状が見られるので、抗うつ剤を使っての治療をしていきましょう、

ということになりました。

診断結果やこれからの治療方針を説明する際にも、三浦先生は一貫してゆっくりわかりやすくお話され、また断定的な表現はされませんでした。

25分程の診察(初診なので少し長めになりました)でしたが、三浦先生に診てもらえて本当によかったと思いました。

その後の経過

この記事を書いている時点で最初の診察から3ヶ月と少し経過ところですが、抗うつ剤の効果なのか、倦怠感や疲労感がかなり軽減されてきています。

引き続き休まず仕事をしていて、大きなストレスを感じるときなどは極度に落ち込んだり、死にたい消えたいという衝動が襲ってくることもまだまだあります。

健康だった時と比べるとまだまだ疲れやすく、休日は昼も夜もずーっと寝ていることがよくある状態です。

今は病気が改善するまで出勤日数を減らしてもらえるように相談しようと考えています。

やはりうつは薬の治療と共に、しっかりと心(脳)と身体を休めないと治らない病気なのだなぁと実感しているところです。