防災あれこれ

大規模停電で信号が消えたときの札幌市民の状況と対応

信号機

 

2018年9月6日未明に、北海道で大きな地震と大規模停電があってから一週間ほど経ちました。

 

大きな被害を受けた地域では、引き続き復旧作業が続いていますが、札幌市内のほとんどの地域は普段どおりの生活に戻りつつあります。

 

それでもいまだに小規模な余震が続いています。この記事を書いている最中にも、10秒ほど続く小さい揺れがありました。

 

小さな揺れでも、ここからドーンと大きな揺れがくるのかなと考えてしまって、とても不安になります。

地震発生からしばらくして停電に

私の家は札幌市南区にあって、震源の地域よりもずっと揺れは小さかったと思いますが、それでも電子レンジが棚から落下して破損したり、食器棚からたくさん食器が飛び出して割れたりしました。

 

そんな大規模な地震がこの地域で起こるなんて、と思って呆然としていると、地震から20分ぐらい後でしょうか、フッと部屋の照明が消えて、まだ未明のことでしたので真っ暗になりました。

 

はじめのうちは、停電は一時的なもので、その日のうちに復旧するだろうと軽く考えていましたが、ニュースをチェックしていると、どうやらこの停電はかなり深刻なものらしいということがわかってきました。

 

停電で北海道全域の信号が消えてしまった

朝になって明るくなる頃には、震源の近くにある北海道内最大の火力発電所が被災したために、電力の復旧には少なくとも7日はかかるだろうというニュースがくり返し流れていました。

 

北海道全域の道路の信号も消えてしまったようですので、安全を確保するため、公共交通機関や物流が完全にストップしました。

 

学校は休校になり、多くの人が出勤できなかったり、出勤できても結局自宅待機になったりしました。

 

私も仕事が自宅待機になったので、とりあえず明るいうちにこれから数日続くであろう電気のない生活に必要な物を買うために、本震発生から半日ほどが経過した札幌の街(主に南区と豊平区)に出てみました。

 

すべての信号が停止した札幌市内の様子

私が動いた範囲ではやはり、どこへ行っても信号はひとつも点いていませんでした。幹線道路の交差点だけは、警察官が手信号で交通整理をしていました。

 

交通整理をする警察官たちは、恐らく地震発生からずっと働き続けていたのでしょうか。とても疲れた様子です。

 

本当にありがたく思って見ていると、やはり疲れからか、時々手信号の指示が緩慢になり、ドライバーや歩行者に伝わらず、交差点内が混乱することもありました。一時的にですが、歩行者と車が交差点内で交錯することがあり、見ていてヒヤヒヤしました。

 

また中には、右折で長く待たされて辛抱しきれずに、警察官の停止指示を無視して車を発進させる人もいました。

 

信号が動いていないことは皆さん報道などで知っていたと思いますが、街中にはかなりの数の車が走っていました。

 

業務の車は全く見かけませんでした。走っているのはほとんど個人の車で、恐らく皆さん明るいうちに必要な物を揃えたり、親族や知り合いの安否を確認しようと先を急ぐ人たちなのかな、と思いました。

 

そんな中で、タクシーはよく見かけました。

 

地下鉄も市電もバスもJRもストップして、車のない人はタクシーだけが頼りという状況だったようです。

 

普段はタクシーの運転は荒っぽくて近寄りたくないなと思うこともありますが、信号が機能していなかったこの日、ひときわ歩行者にやさしい運転をしていたのはタクシーの運転手さんたちだったような気がします。

 

住宅街から大きな通りに出ると、歩いている人も多く、交差点ではドライバーさんたちとアイコンタクトや身振りで、先を譲ったり譲られたりという感じでした。

 

交差点で危ない思いも

でもやはり、交差点ではヒヤッとすることもありました。

 

私は自転車で動いていましたが、片側2車線の大きな交差点を渡ろうと、作動していない信号機の下で自転車を降り、車が途切れるのを待っていると、一台の車が止まってくれました。対向車線の車も速度を落として止まってくれそうだったので、私は横断歩道を渡り始めたのですが、止まってくれた車の後ろから来た車が速度を落とさずに交差点に進入してきました。

 

あ、危ない!と思って身を固くしているとその車は私の直前で止まってくれたので、私は頭をペコペコ下げながら急いで横断歩道を渡りきりました。

 

やはり信号が作動していないと、こういうことが起こるんですね。私の不注意でもありました。

 

こうして怖い思いをしてからは、できるだけ外出は控えるようにしたり、どうしても外出するときには、可能な限り安全なルートを前もって考えておくようにしました。

 

停電で信号が止まったときに気をつけたいと思ったこと

実際に停電による信号機能停止の状況を経験して、気をつけたいと思ったことをまとめておきます。

 

・不要不急の外出は控える。外出が必要な場合は、事前に安全なルートを考えておく。

・車で移動する際には、普段以上にスピードを抑えて、歩行者を優先する。交差点では必ず徐行か一時停止する。

・警察官が交通整理している場所では、必ず指示に従う。

・非常時でも譲り合いの気持ちが大切。

 

突然の大地震と大規模停電にも関わらず、札幌市内の路上ではほとんどの人が冷静に、他の人を気遣いながら行動していたのがとても印象的でした。

 

日本の他の都市でも、信号すべて停止というような非常時には同じような光景が見られるのかもしれませんが、とりわけ札幌は毎年厳しい冬の交通環境を経験していることが、こうした突然の災害への対応力につながっているのかな、とも思いました。

 

今後もいつ大規模な災害が起こって交通機能がストップしてしまうかわかりません。今回の経験をそのときに活かせるように自分の中で整理してまとめてみたしだいです。